(18)・・・漢方なんか・・・

「漢方なんか効きゃせんぞな」…そういう声をよく耳にする。そういう声が、最も多いのは医者であり、精神科医である。あ~あ。効くとは?治すとは?
では、高血圧は治るのか?糖尿病は治るのか?統合失調症はどうなんだ?あらゆる慢性疾患は、治しているんじゃなく、抑えているだけでは?

便秘に、下剤を使っていれば、大腸の蠕動運動は弱くなり、便秘はひどくなる。不眠に、眠剤を使っていれば、睡眠中枢は働かなくなる。それと同様に、対症療法が行き過ぎれば、自己治癒力が失われて行く。
鎮痛剤依存性頭痛のように、薬剤が元の症状を悪化させることも多いのだ。不明熱の多くは、薬剤性。高齢者の譫妄せんもうの多くも薬剤性。慢性の鬱状態の大半は、薬剤性(アルコールを含む)である。

漢方治療は、「治す」ことを目的にしていない。病状の土台にある心身のアンバランスを是正しながら、あくまでも自己治癒力を高めつつ。自分で治って頂くのが漢方治療である。鍼灸も運動や食事療法も、皆同じだろう。人間の体には、ホメオスタシスというシステムがある。右に引っ張れば、左に戻そうとする。
下に引っ張れば、上向きに戻そうとする。そのホメオスタシスを壊すのが、西洋医療ではないだろうか?

そして、漢方には、精神薬には不可能な効能がある。例えば、フラッシュバック(タイムスリップ現象)であり、癇癪であり、雑念過多である。これらに効果がある精神薬は無い。
おまけに、眠気を伴わずに不安を和らげることが出来るので、学校や会社でも平気で飲めるのだ。

もちろん、薬剤過敏のある人には、精神薬など出せたもんじゃない。中には、漢方にも過敏反応をしてしまう人たちが居ることを知ったのも、セカンド活動のおかげである。抑肝散加陳皮半夏を1包飲んだら、24時間以上眠ってしまった…
など、凄まじい過敏反応があることを、精神科医の多くは信じようとしない。あほちゃうか?

(出典:ツムラ製 – 抑肝散加陳皮半夏)