(194)・・・花めぐり・・・

 我がブログを見ていると、どうも毒舌一本の単細胞みたいじゃが、実はそうでもないんぞな。車を走らせていて、気になる花があると、スマホで写真を撮っている。「花ノート」というアプリがあって、花を写すと、その名前の候補が出て来て、何の花か分かるという仕組みである。優雅な趣味じゃろ?

 ところが、名前が分かるのは3割くらいで、あとはネットで調べたりしている。基礎知識が皆無なので、名も知らぬ花ばかりじゃ。どうしても分からぬ時は、最後の手段…札幌の弟に問い合わせると、「そんなもん、わからんのか。○○よ」とすぐに教えてくれる。こいつは、植物マニアがそのまま仕事に繋がったコテコテのアスペルガー星人である。

 さて、最近の写真を紹介しよう。名前が違っているかもしれない。その時は、誰でも教えてほしいもんじゃ。

  1. ゲットウ:月桃と書いて、どうも沖縄方面の花らしい。このあたりじゃ見かけたことがない。松前町のジャカランダの大木がある家を通ったら、その庭先に咲いていた。大型のスズラン(鈴蘭)のよう。
  2. ソケイノウゼン:(素馨凌霄) ノウゼンカズラのオレンジの花なら、今どきの庭には、よく見かける。その仲間らしいが、実はオーストラリア産らしい。しいのき心療内科の近く、泉町の家の軒先に咲いていて、夏の間中咲きそうな感じがする。
  3. サルスベリ百日紅ひゃくじつこうと書くくらい、夏の間長く咲き続ける。花は、一日で枯れる一日花だが、次から次へと花が咲く。西長戸町のこの大きなサルスベリは壮観である。幹がツルツルで、猿でもすべるから、この名が付いた。平和通りの街路樹 もサルスベリであり、こちらは赤や白やピンクも見られる。
    …こう書いたが、早速北海道から、「間違い!」という連絡があった。正しくは、ブーゲンビリアらしい。南米の花で、「魂の花」と言われ、真っ赤の他にもいろいろあるようだ。花に見える部分は、実際は葉であり、包葉と言われる。
  4. キキョウ:知り合いのパン屋の庭に咲いていた。秋の季語であり、秋の七草だから、秋の花かと思っていたが、どうやら初夏から咲くらしい。桔梗の根は生薬になり、桔梗湯(ツムラ138)は咽喉の腫れに著効して、西洋薬より効果がある。もっとひどい炎症でも、小柴胡湯加桔梗石膏(ツムラ109)なら、一晩で効果が出る。
  5. シマトネリコ:島十練子。花というほどの花じゃないが、あちこちに咲いていて、気になって調べたが、分からんかった。野球部では、昔は金属バットが無かったので、竹バットを使っていた。上等なものは、トネリコ。その上のプロにもなると、アオダモ(トネリコの一種)が使われる。成長が遅く原料不足で、徐々にメイプル材(カエデ)が主流になっている。
  6. ムクゲ:木槿は、フヨウ(芙蓉)と似て、アオイの仲間。色も模様も様々で、どれがフヨウやら、どれがムクゲやら、よう分からん。道端にも庭先にも、どこにも咲いている。樹皮から、水虫薬。花から、下痢止めの生薬が取れる。
  7. キョウチクトウ:衣山の三島神社前で見つけた。子どもの頃、ちょうど夏休みに入る時期に、隣の家に咲いていたのを思い出す。花も実も、毒があるけん、近づくなと言われていた。美空ひばりの「夾竹桃の咲く頃」も懐かしい。
  8. エンゼルトランペット:山越のサ高住の近くに、毎夏咲いていて、目立つ花である。そのまんま、天使のトランペットである。
  9. ハマユウ:浜木綿。香川照之の母親(女優)が、浜木綿子。海辺に咲くものと思っていたが、意外や意外、ダイレックスの駐車場そばに咲いていた。
  10. ジャガイモ:あ~あ、ピンボケ写真。道端に咲いていて、急いで撮って失敗した。ジャガイモも、ナスもトマトもピーマンも唐辛子もパブリカも、皆ナス科の仲間だとは…植物の不思議☆

…まだなんぼでもあるけど、多すぎたらむつこいけん、これぐらいにしよう。今日は大体、初夏の花ばかりじゃ。どこの庭にも、外来の園芸品種が多くて、名前が分からぬものが多い。よその家の前で、ウロウロしとったら、胡散臭く見られそうじゃ。退散、退散!

①ゲットウ
②ソケイノウゼン
③サルスベリ
④キキョウ
⑤シマトネリコ
⑥ムクゲ
⑦キョウチクトウ
⑧エンゼルトランペット
⑨ハマユウ
⑩ジャガイモ
⑪サルスベリ(ピンク)
⑫サルスベリ(赤)