(209)・・・鬱苦しい国・・・

学校では、一人一人の命の大切さを説きながら、国家が国民の命を奪う(死刑制度)。そういう自己矛盾の野蛮国家は、さすがに随分減って来た。いまや“事実上”も含め、3分の2以上の国が廃止国になっている。存置国である55カ国中、2021年に執行したのは18カ国だけである。(日本、インド、アラブ諸国、中国、北朝鮮、韓国、アメリカは州法による…など)。

 内閣府の世論調査でも、“将来、状況が変われば死刑を廃止してもいい”という人は全体の40%以上、“終身刑があるなら廃止してもいい”という人も35%いる。つまり積極的に賛成しているわけではなく、全体的には消極的な世論も多く見られるのだ。

 ところで、山上徹也君の「義挙」があったのが、7月8日。そして、7月26日に加藤智大(秋葉原通り魔事件)が、いきなり死刑執行された。鋭い人ならお分かりのように、これは、法務大臣が急遽決裁した「見せしめ殺人」である。

 死刑が確定しても、普通は20年以上は生かされる。ある程度、順番があって、まだ100人以上の死刑確定囚が、いつやって来るか分からない日に怯えながら暮らしている。これを決めるのは、法務大臣。過去には、死刑に反対だった者も居たし、いやいや執行した法相も居た。上川陽子のように、たった1年2カ月の在任期間中に、15人も殺した冷血ババァも居たのだ。

加藤智大ついでに思いだすのは、永山則夫だろう。犯行時19歳であり、当時の原則に添えば、死刑はあり得なかった。東京高裁でも無期懲役だったが、時の政権と最高裁は、むりやり「永山基準」を作って、48歳になっていた永山を殺してしまう。

「私は発見した。自分の無知であった事を。そして、この発見はこの監獄での今の少しばかりの勉強の功である」「この事件が無い場合、私は生涯ただの牛馬に終わったであろう。罪を犯さず牛馬として搾取され続け一生を終える人生か、学ぶ楽しさや意義に気づいて死刑で終える人生か」(無知の涙)

 虐待と育児放棄、どん底の貧困、転職とクビの繰り返しの人生から、永山は自暴自棄になって行った。加藤の場合は、虐待に等しい子ども時代と、新自由主義社会による「派遣切り」に遭い、そしてそれが「自己責任」と見做される時代に追い詰められたのである。

 新自由主義とは、簡単に言えば、弱肉強食主義であり、勝ち組も負け組もすべて自己責任という反福祉社会を志向する。ここで誰もが思い浮かぶのは、竹中平蔵だろう。こいつが、経済財政政策担当相、金融担当相、郵政民営化担当相、総務相などを歴任し、安倍晋三政権下で、日本経済再生本部の「産業競争力会議」メンバーになる。そして、国家戦略特区諮問会議の委員になって、兵庫県養父市やぶしを農業特区としてオリックスに認可し、神奈川を外国人家事代行サービス特区として、パソナに認可したのである。驚くことに、竹中はオリックスの常務取締役であり、パソナ(合法的人身売買会社)の会長であるから、見え見えのえげつない八百長芝居である。

アベノミクスと竹中のおかげで、多くの正社員は首を切られ、地方の商店街は、シャッター通りになってしまった。こいつらしい暴言は数あれど、「貧乏人である自由もあるよ」とは、人間とは思えぬ脳みそである。→参考(46)巧言令色鮮仁

 最後に余談をもう一つ。「日韓トンネル計画」というものがある。佐賀の唐津から、韓国の釜山へのトンネル計画だが、これを中心になって担っているのが、「統一教会」であり、ここにも竹中は顔を出している。オリンピック、ワクチン接種、大阪万博なども含め、何かがあれば金の匂いがするらしく、そこには竹中のようなハイエナが必ず現れる。そして、政府から大きな予算を分捕って、大半を中抜きしてしまうのだ。竹中平蔵…名前だけ見ても、前抜き、中抜きしたら、「蔵」しか残らんがな!

竹中平蔵…安倍が殺られて恐ろしくなったのか、最近慌ててパソナやオリックスから退任したらしい。残念ながら、どこへ逃げてもお前こそお尋ね者である。安倍の次に狙われるのは、間違いなくおまえじゃけんな。死ぬまで怯えながら暮らせや!!

(出典:イラストAC