(202)・・・毒舌相談室(13)<受診相談>・・・

「おかげで、秋から家族で東京に戻ることになりました。そいで、今後の通院はどこ行ったらええでしょうか?」

「生まれた街に戻れるんは、ええことじゃのう。ほじゃけど、都会はここらと比べもんにならんくらい、危ないとこぞな」

「ほりゃ、怖いなあ。どこか、紹介してもらえんじゃろか?」

「すまんが、僕が知る限り、お勧めできるとこなんか無いわい。どこ行っても、精神薬をドカドカ出しよる。一つの目安は、建物が豪華じゃったら、まぁゼニ儲け主義じゃろなぁ」

「確かに、松山でも金儲けに走るとこは、立派な建物が目に付きますし、周辺にも自分とこ関連の施設ばかり建てよりますなぁ」

「ほうよ、ほうよ。行くたびに検査、検査で金取られたり、いかがわしいデイケア併設なんぞ、大概はあやしいもんぞ。SSTとかリワークプログラムとか、そもそもカウンセリングもやってます…じゃのは、ロクなもん無いぞな」

「ほうですか?SSTとか復職トレーニングとか、ええんじゃないですか?」

「細かに説明せんけど、要するにゼニ儲けのメニューじゃがな。あてにせられん。早よ言うたら、統一教会の壺やネックレスみたいなもんじゃ」

「認知行動療法なんか、都会じゃったら、色々ありそうですけどねぇ」

「皆、子供だましじゃ。目くらましに騙されたらいかん。精神科、心療内科もていのええ詐欺師じゃけん。誤診の上に認知行動療法?はは、漫画の世界じゃ。例えば、磁気刺激治療(TMS)が有名じゃがな。あれ、1回20,000円くらいして、10回でも20回でもやりよるが、治ったケースを見たことが無いけん。何でじゃ思う?そもそもが、あれは大人のおもちゃじゃけんな。診断が違うとる上に、TMSと一緒に抗うつ剤やベンゾ系飲まされて、良うなるわけがないがな」

「本物の、電気治療なら、効果がええんでしょうかね?」

「あれはな、昏迷や興奮、錯乱には有効じゃ。じゃけんど、そこ行くまでになっとったら、もうこじらせとるんよ。なんぼ電気の効果が良うても、確かな診断と的確な処方が見えてないけん、結局元戻りする。精神科医に電気治療いうんは、基地外に刃物と同義語じゃがな」

「だんだん、恐ろしなって来たです。ちぃとええ話は無いんですか?」

「いや、これはほんの一部の話じゃけん、実態を全部知ったら、たまげるぞよ。ついでに言うが、光トポグラフィというおもちゃの機械で診断する言うて、1万円くらい取られたりもするんぞな。あいつらの診断学には、統合失調症、双極性障害、うつ病の3つしかあらへん。アホじゃ!」

「やれやれ、先生にかかったら、無茶苦茶ですなぁ」

「何べんも言うたぞな。統合失調症やうつ病なんか、あるんか無いんか分からん病気じゃけんな。わしのカルテは、診断名のとこ、みな神経症としか書いとらん。それで十分じゃけん」

「カウンセリングはあってほしいです。診察の時間がどうしても短いし、カウンセリングが無いといかんように思とるんですが」

「そこは、ただ喋る場所としてなら、ええじゃろな。それ以上のなんとか療法を期待したらいかんぞな。松山日赤でも、子どものカウンセリングを3年も5年も8年も続けて来たケースをだいぶ見たけど、元の診断から違うとるんじゃけん話にならん。皆が、カウンセリング依存になって、人生は何も進んどらん。やっとること・・傾聴だけじゃがな。聞くだけなら、坊主でも出来るわい!」

「中毒や依存症は、薬だけじゃない言うことですね」

「ほうよ、ほうよ。薬でも、昔はコンプライアンス言うて、医者の処方に従順にせぇと言よった。ほれで、批判されたら今度は、アドヒアランスじゃ言う。この場合は、患者が積極的に参加して、対等じゃけんええらしい。バカ言うな。医者と薬剤師と訪問看護が、寄ってたかって洗脳して、羊のような患者作るんが今の地域精神医療じゃけん、ひどいもんよ。高木俊介風のACT(Assertive Community Treatment=包括型地域生活支援プログラム)なんかに支配されたら、自由にセカンドオピニオンも受けれんし、自分で減薬も出来ん。ACTと書いて、悪党と読むんじゃけんな」

「もう、東京に帰りとうないです。でも、どこかにかかっとかんと、年金の更新もありますけん」

「黙ってかかっときゃええ。下手なことを医者に言うたら、薬を出されるだけじゃ。なんも当てにせん事よ。その代り、地域のケースワーカー(相談員)にええ人を見つけたらええんよ。頼れるのは、そういう人ぞな」

「ふぁ~い」

(出典:イラストAC