(211)・・・インヴェガ地獄・・・

 県外からの相談。

30代の息子さんが、店長の激務に疲れて、落ち込んでしまい、スタッフからも厳しい目を向けられるようになった。それで、心療内科に行ったら、即刻、「統合失調症ですね」「薬を出しておきましょう」

 出たのが凄い。インヴェガ12㎎!、ジェイゾロフト50㎎、ソラナックス(0.4)×3、アーテン(2)×3、レンドルミン(0.25)…

 次のクリニックに行っても、もう診断は変わらない。薬も、変わらない。

 当然ながら、アカシジアで、徘徊、ソワソワ、認知機能低下、意欲減退…当り前じゃ!

 最初の医者は、迷いが処方に現れている。統合失調症(インヴェガ)だが、うつ病かも知れん→ジェイゾロフト。インヴェガの副作用が出たらいけない→アーテン処方…うむ、不安障害の要素もあるので、ソラナックスを入れておこう。

 こいつ、何の診断もついとらん。「スタッフに嫌われている気がする」→被害妄想診断。これじゃ、精神科に行って、滅多なことは、言うたらいかん。

 結論から言えば、全部要らない。しかし、一挙に抜くと、離脱症状が危ういのだ。インヴェガは、6㎎を2錠だから、1錠には出来る。ジェイゾロフトは、カッターで割れば、→25㎎→12.5㎎→0になるだろう。インヴェガが減れば、アーテンも、3→2→1錠から0になる。最後に、ソラナックスを半錠にして抜いて行く。

 問題は、割れないインヴェガである。こいつは厄介物の悪薬であり、処方する奴の気が知れない。3㎎錠を出してもらえたらいいが、医者は減薬をしたがらない。減薬をしたことが無い医者など、ゴマンと居る。うまくいくなら、インヴェガをリスパダールに置き換えて、ゆっくり0にすればいい。長年、インヴェガのような神経遮断薬を飲んでいれば、認知機能の回復が難しくなる。ゆっくり急がねばならない。

こんな処方は、まだまだマシな方である。この上に、3剤、4剤乗っかって、眠剤も山盛りになって行く。このケースは、まだまだ半年目だからこんなもの。言いなりになっていると、殺されますよ。これは、オーバーな表現ではない。悪性症候群の死者は、毎日毎日数十名ずつ出ているのだから、我々は「殺人列島」に住んでいると言っても、決して過大表現ではない。だから、本来病院を卒業すべき人たちが、薬のくびきに繋がれて、「精神障害者」とされている。落ち込んだくらいで、心療内科など行ってはならない。近づいたら、やけどしますよ。

 たった、これだけの症例だが、「いい先生を教えて下さい」と必ず言われ、必ず、「居ません」としか答えられない。〇は居なくても、△くらいなら、各県に1人2人は居るのだが、2~3か月待ちになっている。この松山あたりのボロ医者クリニックでも、1か月待ちはザラである。

 若いうちは、骨身を惜しまず、働け働け!新患を、5人や10人診るのはたやすいことだ。朝早く起きて、昼飯を抜き、8時くらいまで残業すれば、簡単である。

何様か知らんが、勿体を付けるんじゃないよ。脳みそが足りない奴ほど、働いて働いて、数をこなしながら、患者から勉強せいや。

高級車?ゴルフ?別荘?億ション?…そういう奴は、医者になったらいかん。早よ、やめいやめい!迷惑じゃ! 

ついでに、製薬会社の手先になって、間違いだらけの処方マニュアルを書いている無能教授たち!もっと臨床をこなして、患者から教えてもらえ!どことは言えんが、愛大精神科!…愛媛の藪医者製造工場。1から勉強し直せよ。今のままじゃ、永遠にボロ病院から抜け出せんぞな。

※これを書いていたら、また凄い被害者に会った。30代女性で、公的機関で検査を受け、発達障害の診断を受けている。不安や情緒不安定で病院にかかり、えらい目に遭っている。

とにかく、「どんな眠剤を飲んでも眠れんのです。苦しくて、あっという間に手首を切ってしまいます」「ほうかな、どんな処方を飲んどるんぞな?」

 見て驚いた。昼夕夜に、イフェクサー(75㎎)を3回。ワイパックス(1㎎)錠を1日6錠!サイレースを眠前に3㎎!

 要するに、覚醒剤(イフェクサー)を飲んでいるので、サイレースを3㎎飲んでも眠れない。あたり前田のクラッカー!!!

 おまけに、ワイパックス大量処方で、ベンゾ中毒になり、衝動性を抑えられない。もちろん、イフェクサーは自傷を後押ししている。加えて、多汗がひどく、あせもが治らない。皮膚科に行って抗アレルギー薬をしこたま飲んでいるから、日中もボンヤリしている。多汗もまた、イフェクサーの有名な副作用である。

 こういう輩が、処方をするのだから、免許を取り上げるべきである。ところが、免許を更新制にしても、審査をする奴が同じレベルだから、更新されてしまうだろう。あ~あ、声も出んがな。

(出典:イラストAC