(56)・・・好きな言葉・・・
1)『少年老い易く学成り難し 一寸の光陰軽んずべからず 未だ覚めず池塘春草の夢
階前の梧葉已に秋声』
人はあっという間に歳を取るけん、何事も成就しにくい。
ちょびっとの時間も、大事にせにゃいかん。
池の堤の上で、春草のように夢を見よったら、
階段の前の青桐は、もう秋のにおいがしとるぞな。
英語の授業では、time and tide wait for no man と習った。
時も潮の満ち干も、人を待ってはくれない→歳月人を待たず→光陰矢の如し。あっという間に、歳取ったなあ…。
2)『おもしろき こともなき世を おもしろく 住みなすものは 心なりけり』
27歳で散った高杉晋作の辞世の句。おもしろくもない世の中を、おもしろく生きるのは、己の心次第ぞな。
20歳のどん底時代に、30までに死ねたら…と、そればかり考えていた。
死に場所も、死に甲斐も見つからず、だらだら生きた自分が、いささか恥ずかしい。
3)『生まれては 死ぬるなりけり おしなべて、釈迦も達磨も猫も杓子も』
あの一休和尚の作と言われる。死ぬることだけは、誰もが平等じゃ。
4)『上医は国を医し、中医は人を医し、下医は病を医す』
1500年前の中国の言葉。病を診て、病人を診て、その背景にある社会の諸矛盾、貧困や差別や抑圧を診よ。
そして、社会それ自体を「治療」せにゃいかんぞな。ずっと、肝に銘じておりまする。
5)『死ぬ大事 忘れてしまふ 涼新た』
どこかで見た俳句を一つ