(215)・・・生まれながらにして・・・
人が皆、エリザベス女王の国葬は素晴らしかったと言う。偉大さを悼み、その品格を讃える。ほらほうじゃ。あの男と比べたらいかんぞな。あの男が聞いていたら、厭味にしか聞こえんぞよ。ひがむじゃろなぁ。アベシンゾー、ざまみやがれ!
だけど、へそまがりの陽一郎は、ニュースを見ながら別の事を考えていた。国葬に長蛇の列を作ったイギリス国民は、エリザベスに大英帝国の郷愁を見ていたのではないだろうか。あの、世界の3割を植民地支配した帝国主義が、どれだけの犠牲者を生んで来たのだろう?
ニュージーランド、オーストラリア、カナダなどの白人国家はいざ知らず、南アフリカやインドなどの植民地では、ひどい差別と収奪が行われた。もちろん、白人国家でもアメリカでも、先住民は虫けらのように殺されて行った。エリザベスの王冠を見るたびに、豪華な宝石を堂々と盗んだ帝国主義を呪わずにはおれない。
その前の時代には、スペイン、ポルトガル、オランダなども、南アメリカ、中米、アフリカなどの先住民を虐殺し、土地も文化も言語も奪い尽くした。そして、そこには必ずキリスト教があったのである。だから、なんとか大聖堂とかなんとか寺院とか、まるで素晴らしいとは思えない。イギリス国教大主教とかが、聖人ぶって聖書を読んで聞かせようとも、どうせ侵略者の子孫でしかないから、偽善者!と叫びたいだけである。
王室とか皇室とかを見るたびに、「人は皆、生まれながらにして平等である」「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」という言葉が思い出される。いくら教科書で教えても、こういう言葉が真っ赤な嘘である事を誰もが分かっている。福沢諭吉は、「学問ノススメ」において、「平等ではない」だからこそ「勉強しないと偉くなれない」と、バカな考え方を世に広めた。(学校信仰、偏差値信仰という邪教の始まり)。
だから、慶応大学から、東京五輪汚職の高橋治之やJOCの竹田恒和のような「腹黒紳士」が出て来るのだ。慶応こそ、東大と並んで「金まみれ、権力まみれ」の人材を育て続けている。学問のすすめ?は~ぁ?なんの学問ぞ?
とにかく、テレビを見ながら、帝国主義、宗教国家、君主制などの「中世の遺物」が、21世紀になっても幅を利かせていることを改めて激しく憎まざるを得なかった。エリザベスにしてもヒロヒトにしても、個人としては何も悪人ではない。しかし、その名のもとに、多くの虐殺が行われて来たことを、絶対に看過してはならないだろう。
さて、日本の国葬である。「国葬反対」で焼身自殺を図る者まで現れ、自民党の村上誠一郎は、「財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊した。国賊だ」とあの男を批判した。村上は、愛媛二区(今治方面)選出の衆議院議員で、村上水軍の末裔を自認しているが、地元ではさっぱりうだつが上がらない。ただ、自民党内の権力闘争に敗れ、冷や飯を食わされ続けて、すねているだけの男である。それでも、まぁ、「国賊」とはよう言うたがな…誉めてやろう☆
ついでながら、アベシンゾーとて、根っからの悪党には思えない。ただ、ちょっとオツムが足りないから、耳障りのいいことを言う連中とばかり付き合い、適当に操られたのだろう。頭蓋骨の中は虫が喰って空洞だったから、何でも入り込んだ。もちろん、祖父や父親、右翼や統一教会が精一杯吹き込んだので、ほかの世界を知ることも無かった。バカが権力を握ったものだから、悪事も悪事と思わず、ウソも平気でつき続けたのだ。
山上徹也君、君は日本を救ったぞな。一世一代、渾身のテロリズムは見事だったぜ☆
そして、「黒葬」!やりたければやったらええがな。但し、葬儀じゃなく、「人民裁判」として、アベシンゾー及びアベ的なもの全部、ニセ愛国の「国賊」を断罪しよう!