(70)・・・レストレスレッグス症候群・・・

「むずむず足症候群」とも言う。寝る時間になると、足がむずむずしたり、しびれたり、熱くなったり、痒くなったりする。足に留まらず、上半身に及ぶケースにも出会った。

腎障害(CRAN↑)や貧血(フェリチン値↓)によっても起こるので、除外診断をしなければならない。もちろん、精神薬によるアカシジアは、似て非なるものである。

案外、昼寝では起こらないので、昼に寝て、夜は寝にくい人が増える。世の中の、睡眠障害の中にも、結構居るはずだが、心療内科に来る人はごく一部である。

昔から、ランドセン(リボトリール)0.5㎎を眠前に使って来て、著効例が多かった。ランドセンは、ベンゾジアゼピン系ではあるが、一部のてんかんにも効いて、特殊な薬である。リラックス系の伝達物質GABAを刺激して、独特の効果がある。

教科書には載らないが、漢方83がかなりの有効率で、最近はこちらを第一選択にしている。「2.5gを眠前に服用…しかし無効」(琉球大医学部)という記載もあるが、素人だろう。大人なら7.5gが必要で、プラスαが必要な場合もある。

新薬で、レグナイトが出ているが、翌日に眠いことが多いので、基本的に使わない。
一番よく使われているのが、ビ・シフロールだし、教科書にはそう書いてある。大学病院に行けば、マニュアル通り処方されるが、やめておいた方がいい。続けていると、ややこしく悪化する(オーグメンテーション)。大学病院は、素人集団であり、特殊な検査や手術に行くところであって、臨床外来に行ってはならない。(皆が、看板に騙される)。

これの親戚で、良く合併するのが、周期性四肢運動障害(昔は、ミオクローヌス症候群と言った)である。睡眠中に、主に足がビクンと引きつり、一瞬目が覚めてしまう。軽いものは、多くの人にもあるが、これがあると、中途覚醒になりやすい。

むずむず足で、入眠障害があり、周期性四肢運動障害で、中途覚醒したんじゃ、たまったものではない。睡眠剤をどんどん増やされている人が居るが、気の毒である。効くわけがない。教科書通りに、ドパミン作動薬を使っていれば、副作用は必発で、悪化の方が多いだろう。

ここも、漢方83や12やランドセンで十分である。完治しない場合でも、気にならない位まで良くなる。

以前5年間寝込んでいた頃、有難いことに、あちこちから漢方を教えてもらい、ストライクゾーンが、大きく広がった。それまでの自分は、単なる薬害製造医者でしかなかったのだ。

「後悔先に立たず」。同じような諺で、「葬式済んで医者話」というのもある。亡くなってしまってから医者の話をしても意味はないのに、「もっと早く治療すれば良かった」とか「他の医者に診せれば良かった」などと愚痴る光景。今さらそんなことを言ってもどうしようもない…という意味だが、未だにずっと引きずりまくっている。

(出典:イラストAC

スポンサーリンク