(155)・・・毒舌相談室(7)『不登校』・・・
「どうしても朝起きて来んのです。なんとかならんですか?」
「なんで、学校が苦しい言よるのに、そんなに行かそうとするんぞな?」
「今時、学校に行かんと、先が真っ暗じゃがな」
「ほうかほうか、学校に行っとるのに、ええ大学出とるのに、世の中悪党だらけじゃ。あぁなっても、ええ学校に行かせたいんじゃなぁ」
「家に居ったら、ゲームばっかしして、どこも悪そうにないんじゃけん、ありゃ怠けとるんじゃかい」
「よいよい、親の無知は、どこまで子供を追い詰めるんじゃろ?」
「学校の先生も、一生懸命電話して来てくれるけん、気の毒でなぁ。ほいで、もっと薬を飲ませたらどうかと言われるんじゃ」
「ほうかな、子どもの心より、学校の先生の気持ちが優先かいや?登校刺激は、明日からやめて貰わんといかんし、薬などトンデモない。教師には、わしが電話するけん」
「そんなこと言わんで…担任の先生には逆らえんし、もめるようなことはやめてくださいや」
「あ~あ、わやじゃわやじゃ。子どもが苦しんどるのに、その上、病気扱いして、今度は薬飲ますてて、無茶苦茶ぞな」
「市の子ども相談センターに行ったら、精神病院の思春期外来を勧めてくれたんじゃが、紹介状を書いてくださいや」
「なにぃ?!よりによって精神病院とは?市の担当者は誰言うんぞ?わしが、どやしあげちゃるけん、名前教えてくれ」
「そう言わんでくださいや。学校だけは行かさんと」
「ほうか、死んでも知らんぞな。追い詰めたら、死ぬしかないがな」
「おどかさんで下さいや。わしらは、子どもの為じゃ思とりますけん」
「好きにしたらええ。わしゃ知らん。その代り、子どもとは今のまま、メールや電話を続けるけんな。だぁれも味方が居らんようになったら、おおごとじゃけん」