雑言集…(023)【錯乱狂気の精神医療】

ICDやDSMなど、国際診断分類が導入されてから、精神医療の混迷は、より深まってしまった。
第一に、疾病diseaseと障害disorderがごちゃ混ぜになったこと。
パニック神経症→パニック障害とか、強迫神経症→強迫性障害とか。

本来の障害とは、生来性、不可逆性、慢性固定状態を言うものだったが、基準概念が崩れてしまった。
だから、障害者手帳でも、3障害ひとまとめになってしまう。身体や知的と違い、精神の場合は、あくまでも治療途中であり、可逆的病態なのだから、精神障害者→精神病者とすべきである。
慢性化させてこじらせておいて、薬漬けからの回復を放棄し、よくも精神障害者などと決めつけたものである。
同じような事が、発達障害にも言えるだろう。

発達障害→発達特性→能力の凸凹だから、人は誰もが発達障害である。二次障害として、神経症や抑うつや精神病様状態になり、初めて疾病diseaseとなる。
凹がどの部分かにより、生きづらさが違い、躓きやすさも違って来るし、二次障害の現れ方が、異なって見えるのだ。
眼科学会は、色盲→色覚異常→色覚障害→色覚特性と、どんどんバージョンアップしているが、精神科は旧態依然なのだ。
おまけに、自閉スペクトラム症ASD、注意欠陥多動性障害ADHD、学習障害LDなどと3つに分ける。それなら、感覚過敏や過鈍、過活動や寡活動から音痴まで、何でも分類しなと辻褄が合わない。一つのものを見る角度を変えるたびに、診断を付けてどうするのだ?

最後に一つ。
不安や抑うつや妄想など、病態から診断名が付いていたものを、ストレス障害とか適応障害とか、疾病diseaseの成り立ちから付けた病名が混在するようになった。だから、「ストレス障害により統合失調症に至ったうつ病」などという奇妙奇天烈な診断書が、白昼堂々と出回ってしまうのだ。
障害disorderを疾病diseaseとして投薬する。
不登校や引きこもりを疾病diseaseにしてしまう。
疾病diseaseなのに、薬漬けにして、三次障害を作っておきながら、それを精神障害者認定して手帳まて持たせる。
まさに精神医療こそ、社会の凶器であり狂気そのものである。つまり、精神医療関係者こそ、罪の意識すら持たない無能な犯罪者集団と言えるだろう。