(178)・・・時代遅れのRock’n’Roll Band・・・

 突然、桑田が立ち上がり,世良に声をかけて「やろう!」となった。桑田が、野口、Char、佐野元春を一人一人訪ねて口説き、あっというまにレコーディングされたと聞く。皆が、66歳(1955年度、昭和30年度世代)の同級生らしい。

 Rock’n’Rollが何かも知らないが、ネットで調べても、まだよく分からない。ロック、ロックンロール、ロカビリー…???

 黒人音楽R&B(リズム&ブルース)+白人音楽(カントリーミュージック)のミックスから生まれたものらしい。民謡+浪曲=演歌のようなものだろうか。「ロック」は、総称であり、もっとバラードも入るし、機械的、AI的音楽も含まれる。一方、「Rock’n’Roll」には、リズム感と共に、魂やスピリッツが込められているんじゃなかろうか?

 鬼畜米英のものは、音楽に限らず、何もかも好きではない。アングロサクソンの文化に、松山人が染まるはずなかろがな。ただ、一時期のRock’n’Rollは、反国家、反秩序、反戦の思想が流れていて、心魅かれた時期もあった。プレスリーやビートルズなどの登場により、Rock’n’Rollは、黒でも赤でもなく、無色になって、商業化されてしまった。

昭和のおじさんの魂が込められている。Youtubeで、聞きゃわかるぞな。シャキナベイベー

日本では、矢沢や長渕のようなヤンキー文化に堕ちこんでしまったり、ポップス風のチャラチャラロックに化けてしまった。その中でも、内田裕也、忌野清志郎の死後、残ったのが今度の66歳、同級生5人組なのだ。

『桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎』作詞: 桑田佳祐 作曲: 桑田佳祐(2022.05.23)

この頃「平和」という文字が
朧げに霞んで見えるんだ
意味さえ虚ろに響く

世の中を嘆くその前に
知らないそぶりをする前に
素直に声を上げたらいい

旅路の果ては空遠く
まだ夢叶わずに
回り道を繰り返して

One Day Someday
いつの間にか
ドラマみたいに時代は変わったよ

目の前の出来事を
共に受け止めて
歌え Rock’n’Roll Band!!

我々が居なくなったって
この世の日常は何ひとつ
変わりはしないだろう

そんなちっぽけな者同士
お互いのイイとこ持ち寄って
明日に向かって
Twist and Shout, C’mon!!
…Shake It Up, Baby!!

子供の命を全力で
大人が守ること
それが自由という名の誇りさ

No More No War
悲しみの
黒い雲が地球を覆うけど

力の弱い者が
夢見ることさえ
拒むと言うのか?

One Day Someday
いつになれば
矛盾だらけの競争レースは終わるんだろう?

この世に大切な
ひとりひとりが居て
歌え Rock’n’Roll Band!!
闇を照らす
ダサい Rock’n’Roll Band!!

(出典:イラストAC