(196)・・・毒舌相談室(11)<学校ストレス>・・・
「そんなに学校にこだわらんと、1年でも2年でも休んだらええがな」
「いや、それはいかんのです。高校に行けんようになるけん」
「通信制もあろがな。高卒認定試験受けて、大学行く子もおるんぞな」
「やっぱり、普通の高校じゃないと…」
「なんでぞな。なんで普通高校じゃないといかんのかな?」
「将来の就職とか、お給料が違て来るでしょ?」
「よいよい、14歳ぐらいで、そこまで考えるんかな?そりゃ、親の入れ知恵じゃろ?」
「だから、塾だけはきちんと行ってます」
「ほう、週何回ぞな?」
「塾が、週2回。ソロバンが1回と書道1回と、プールです」
「ほな、自由な日が2日しか無いがな。もっと、友だちと遊ぶ方が大事じゃけんな」
「友達も皆、忙しいけん、それは出来ません」
「ほうか、困ったのう。ストレスが溜まって、どうやって吐き出すんぞな?」
「動画見たり、ゲームしたり、大丈夫です」
「ほじゃけど、やめられんけん、夜が遅うなるんじゃろがな?何時に寝るんぞな?」
「2時か3時頃です」
「よいよい、そりゃ寝不足になるぞな。いっぺん、学校とか勉強とかから離れてみんかな?そうでもせんと、毎日が苦しかろ?」
「いえ、苦しくありません」
「ほな、なんで手首切ったりするんぞな?自分を責めよるんじゃろ?一生懸命やっとるのに、なんで自分を誉めてやらんのぞな?」
「なんぼ約束しても学校に行けんけん、自分がイヤでいかんのです」
「あのな、お父さんもお母さんも、子どもの頃は、適当に遊んどったはずよ。担任の先生でも、偉そうに言いよるけど、子ども時代は似たようなもんじゃ。変に洗脳されたらいかん、いかん」
「わたしが、学校の雰囲気に合わせられんのがいかんのです」
「よいよい、もうちょっと、親や学校の言う事を疑って見ぃや。髪の毛の色が何色じゃとか、前髪が長すぎるとか、どうせ馬鹿みたいな幼稚な事しか言わんじゃろ?あんなもん、いちいち反抗せいよ。信用できるんは、大人じゃなくて、自分ぞな。自分の感性が一番じゃけん、もっとハメはずせやなぁ」
「自分に自信が無いんです。なんもかんも怖いんです」
「周りを見て見い。登下校中に、自販機の飲み物を買うてはいかんじゃの、スカートの長さがどうじゃこうじゃ。大人いうんは、かなり馬鹿だらけぞ。しょーもない事は、言う事聞くな、反抗せいや」
「不良にはなりとうないです」
「それ、不良とは違うぞな。今頃の学校は、仇名で呼ぶのも禁止。友達をさん付けで呼ばんといかんらしいが、おかしないか?仇名で呼ぶと、いじめになることもあるじゃろ。それが、教育のええ機会じゃないんかのう。仇名を禁止しても、いじめは無くならん。学校の発想なんぞ、いちいち腐っとるぞな」
「親や担任の言う事聞かんと、良うない思います」
「う~む、ええ子なんじゃのう。それでも我慢して、自分を切っとるんはおかしいぞな。試験の出来で、人間に順番を付けるような学校には、合わさんでええんよ」
「わたしらみたいなんは、どうなりますか?」
「生きとりゃどうにでもなる。生きとりゃええんじゃ、心配せられん」
「ふぁ~い」