(100)・・・馬鹿っちょ処方・・・

1. イフェクサー(75)3錠/朝 
2. ドグマチール(50)×2(朝夕)
3. トリプタノール(25)×4(朝昼夕夜)
4. メマリー(20)1錠/朝
5. セディール(20)×3(朝昼夕)
6. ベルソムラ(15)1錠+レンドルミン1錠+ロゼレム1錠

・イフェクサーは、賦活系抗うつ剤(SNRI)で、標準処方量は、37.5㎎~75㎎。副作用は興奮、覚醒、イライラ、ふらふら、食欲減退。
・ドグマチールは、食欲増進系抗うつ剤。
・トリプタノールの副作用は、眠気、だるさ。
・メマリーは、アルツハイマーの抗認知症薬。添付文書には、「効果は明確ではない。認知症の進行を抑えることは出来ない」等と書かれている。副作用は、イライラ、そわそわ、食欲減退→痩せる。

 この主治医は、良心的なのか?ベンゾ系抗不安剤は使わず、抗不安剤の中で唯一の非ベンゾであるセディールを処方。標準処方量は、10㎎×3。ところが、副作用は、嘔気、食欲不振。

ここからは、想像だが、以下のような手順が考えられる。

鬱っぽいので、イフェクサーを処方するが、効果が出ないので、75㎎どころか、その3倍の225㎎処方。→イライラ、不眠が出たので、レンドルミンに、ベルソムラやロゼレムを足して行った。加えて、イライラに対して、トリプタノールを足したが、効果が出ないので、一日4回も処方した。→食欲が出ないので、ドグマチールを足したが、不安が強いので、セディールを上乗せした。→しかし、嘔気や食欲不振が悪化し、ドグマチールをまた増やした。→でも不安が取れず、落ち着かないので、セディールを倍に増やした。→ぼんやりして、物忘れが増えたので、アルツハイマーの病名を付けて、メマリーを増やして行った。

こうして、イライラして攻撃的になり、フラフラと体のバランスが取れず、食欲が無いので痩せてしまって、ボケたような感じが増して行った。なんと、これで血液検査をやっていない。肝障害、腎障害、水中毒など何が起きてもおかしくない。なにしろ、この女性は、なんと79歳!

このケース、最初には、「認知症対策に何を飲ませたらいいのか?」・・という相談だった。これはひどい。ひどすぎる。主治医は、自分の処方が作った副作用を、薬を足して対応し、そのまた副作用に、また薬を足し続け、とうとう認知症状態まで作り出している。

この高齢女性が、いかに強い人か、想像を絶する苦しさだったに違いない。認知症どころか、逆に、かなりしっかりとした人だろう。
夫を亡くして落ち込み(当たり前!)、ちょっと心療内科にかかったばかりに、こんな被害に遭うとは・・。あまりにひどい。これが、今の日本の精神医療では、「うつ病」にされてしまう。外来やネットに於いても、チェックシート方式で記入すれば、日本中がうつ病にされてしまうのだ。

順番に抜いて行けば、何も必要な薬は無いだろう。よく生き抜いてこられたものだ。79歳の精神医療サバイバー☆

(参考)メマリー;おくすり110番より
 重めのアルツハイマー型認知症の患者さん432人を2つのグループに分け、この薬と、プラセボ(偽薬)の効果を比較する臨床試験が行われています。本当に、プラセボを上回る効果があるのかを確かめるのが目的です。効果の判定は、6ヶ月後の認知機能と全般的臨床症状の2つの評価でおこないます。認知機能は、患者さんと面接して、記憶や思考力などを多面的にチェックするもので、正常を100点とします。後者の全般的臨床症状は、日常生活や精神症状を含めた病状の変化を付き添いの方の評価をくわえ7段階で判定します。こちらは、点数が低いほど改善、高いほど悪化を意味します。
 6ヶ月後の認知機能の試験結果は、この薬を飲んでいた人達の平均点数が約71点(服用前72点)、プラセボを飲んでいた人達が65点(服用前70点)でした。この薬を飲んでいた人達のほうが、点数の変化が少なく、病状がある程度おさえられることが証明できたわけです。一方、実生活に即した全般的臨床症状は、この薬で4.5、プラセボで4.6とほとんど変わらず、残念ながら有効性を確かめることができませんでした。ちなみに、全般的臨床症状においては、デイケア・デイサービスが、この薬を上回るほどのよい影響をおよぼす可能性が示されています。
軽い認知症には有用性が低いことが いくつかの臨床試験で示されています。他の認知症治療薬と同様、実生活で目にみえるほどの効果はあまり期待できないかもしれません。また、病気そのものの進行を止めることもできません。

これらの抗認知症薬は、怒る、荒れるが必発副作用だが、どこの認知症外来に行っても処方されてしまう。説明書にも、効かないと書いてある。これは、薬じゃない!
飲むのはいけないが、出す奴はバカジャナカロカ(# ゚Д゚)

(出典:イラストAC