(65)・・・赤木ファイル・・・
森友学園問題は、「そんなことがあったなぁ」では済まされない事件である。安倍晋三が、国会で「私や妻が、この問題に関係していたことになれば、総理大臣どころか議員もやめますよ」と強弁したことから、官僚の「忖度」が目立つようになった。
ウルトラ右翼の籠池が、ウルトラ右翼の瑞穂の国小学校を作ろうとし、ウルトラ右翼の安倍夫婦、維新の会の松井一郎府知事らが、国有地をタダ同然に払い下げようと企んでいた。それがバレそうになって、安倍や松井は、籠池をトカゲのしっぽ切りして、逃げたのだ。こいつらが、日の丸を後ろに、「美しい国、にっぽん」と唱えるのだから、漫画である。
安倍に忖度した財務省理財局は、辻褄合わせの為に、公文書を改竄せざるを得なくなる。当時の佐川理財局長は、それを赤木俊夫さんに強要したのだ。赤木さんは、決済済みの文書は変えられません、と抵抗したものの、押し切られて改竄に手を貸し、罪悪感に耐えられず自殺してしまった。
赤木さんは、その経緯をファイルに細かく記載していたのだ。「せめて一太刀」という思いだったろう。赤木さんの妻、雅子さんは、これを元に、真相究明に立ち上がったのだ。安倍晋三は、加計学園でも桜を見る会問題でも、国民の税金を私物化し、それを忖度した官僚が、公文書改竄、破棄を繰り返すようになった。
分かりやすく言えば、赤木さんの死に関して、殺人首謀者は安倍晋三。共謀は、安倍昭恵(瑞穂の国小学校校長)、松井一郎、麻生太郎である。こんな大問題を、テレビもマスコミも追求しきれなかった。安倍をかばい続けた読売、産経など論外であるが…。
今、赤木雅子さんは、全国の地方紙(地方局)行脚を続けている。それに応えているのは、高知新聞、信濃毎日、琉球新報、沖縄タイムス、札幌テレビ、信越放送、テレビ高知などらしい。全国に、地方紙77、ローカルテレビ局120もあるのに、たった8つしかない。これが、日本のジャーナリズムの現状である。さすがに、世界報道自由度ランキング71位の後進国である。
赤木俊夫さんが、肌身離さず身に着けていた「国家公務員倫理カード」には、こう書かれていると言う。「国民の疑惑や不信を招くような行為をしていませんか?」
霞が関官僚の退廃、ここに極まれり。そこに追い込んだ、安倍、菅の罪は大きい。