(69)・・・人権後進国ニッポン・・・
法律の話は難しいけど、ちょっと聞いてほしい。もう知っている人は知っていることだが…。入管法(出入国管理法案)&難民認定法というものがあって、法務省の出入国在留管理庁という所が担当の部署である。
世界の人口は、75億人。そのうち、内戦、侵略、飢餓、貧困などで、国を出て放浪する人が、7000万人も居るらしい。イスラエルに蹂躙されるパレスチナ難民や、アフガニスタンの戦禍を逃れる人々、ミャンマーの軍政から逃げたり、北朝鮮からの脱北者もそうである。
トルコやパキスタンでは、年に何十万人もの難民を受け入れ、ドイツでも20万人以上。アメリカでは、3万人とか、ヨーロッパ諸国では、年に数千人から1万人余りの難民を受け入れて来た。
さてさて、「美しい国ニッポン」では、去年で言えば、20,000人が申請して、認定された人は、たった47人である。帰国すれば、殺されるかもしれない人、家族が日本にいる場合(日本人と結婚したとか)や帰っても食っていけない等、日本に留まりたい外国人は、実際にはもっともっと居るのだが、申請自体が受け付けられないとか、申請しても、あれこれ難癖をつけて、認めようとしない。
認定されないと、強制的に帰国させられたり、健康保険に入れず、最低生活を余儀なくされる。一部の人たちは、入国者収容所という施設に入れられ、人間として扱われず、病死したり自殺したり、多くは闇の中に葬られるのだ。中には、抗議のハンガーストライキをして、衰弱死した人も居る。
東京オリンピックが決まって以降、法務省(安部、菅政権)の方針は、ますますエスカレートして、認定外在留外国人の一掃に乗り出したのだ。そんな中で、2021年3月に、名古屋入管で、スリランカ人のウィシュマさんが亡くなった。スリランカの家族や日本の支援者が、真相究明を求めているが、法務省は知らん顔である。
スリランカの女性が、留学生として日本の学校に学び、その中で、在留期間が過ぎてしまった。帰国しても、貧しい家族を養えないどころか、大きな借金をしてまで、日本にやって来たのである。それでも、収容所に入れられ、以前のような一時収容じゃなく、見せしめ的な長期収用をする。「もう二度と日本に来るな!」と言わんばかりである。
ウィシュマさんは、体調を崩し、吐き続けて15㎏も瘦せた為、内科担当医は、「入院すべき」と診断したが、許可されなかった。それどころか、精神科に廻され、セロクエル100㎎を飲まされた為、弁護士の面会時にも、眠りこけて会話が出来なかった。その数日後に、亡くなったのである。
こんな事をして平気な日本政府、それを糾弾しきれないマスコミ、そんなボロ国家を、日の丸振って愛せる愚民たち。皆が皆、同根同罪である。
なぜ、この内科医は、体を張って斗わなかったのか?! なぜ、この精神科医は、不当な拘禁が原因だと明らかなのに、ウィシュマさんを守って、入管局と斗わなかったのか?!この世で、医者くらい根性無しは居ない。
くそったれ~!!!!!