(7)・・・アスペルガー・・・

子どもの頃から、よく叱られた。奇人、変人扱いだけじゃなく、わがまま、自分勝手とよく言われたものである。皆が出来ることが出来なかった。昼寝というものを、出来たことが無い。

誰かと待ち合わせをしても、発熱や下痢を起こして、ドタキャンをすることが多かったから当然ながら、わがままな奴と言われた。小学校から、大学に至るまで、教師とぶつかってばかり。医者になってからも、常に上司(院長)にぶつかった。だから、長く勤めることが出来なかった。自分が、アスペルガーだと知ったのは、50代になってから。自己認知出来てからは、随分納得が行って、自分の特性に沿った生き方が出来るようになり、(逆に言えば、苦手なことは避けるようにして…)少しラクになった。

聴覚過敏、痛覚過敏、フラッシュバック、激しい車酔い、アレルギー体質、高所恐怖、やめられない止まらない症候群(仕事中毒)、婉曲表現が出来ない(直球ばかり投げて、引かれてしまう)、雑念過多、癇癪かんしゃくや衝動性、無表情の不愛想、くじら中毒、その他、様々なこだわり、同一性保持行動…などなど。
人間関係が最も苦手で、人付き合いが続かない。自分と居ると、相手がしんどいだろうと先回りして考え、こちらから離れてしまう。実際に、自分で自分を扱いかねているくらいだから本当に難しい人間であり、近くにいる人を必ず暗い気持ちにさせてしまう。

これを繰り返しながら、自閉の道を歩んで来た。これには、アスペルガーだけじゃなく、アダルトチルドレン→自己否定感情→ニヒリズムが大きく影を落としている。発達障害とか、アスペルガー障害という呼称は、確かに良くない。障害の部分もあり、才能の部分もあり、単なる自閉症の場合もあり、100人居れば、100種類のタイプがある。
発達特性とか、アスペルガー気質と呼べばいいと思う。いずれにせよ、二次障害を起こして、鬱や不安、強迫や解離を起こさねば、それは疾病ではない。我が家は、母親と弟二人が、コテコテのスーパーアスペルガーであり、気難しい上に、頭が切れるのなんの…。そんな中で育ったから、自分だけは普通だと思っていた。100人100様と言う通り、みんな違っていて、自分はちょっとアスペルガーだと分かりにくい凡庸ぼんようタイプであろう。

ついでながら、発達障害はスペクトルであって、誰もがのスペクトル上に居る。(発達障害の無い人など皆無である)。つまり、特性の濃度にもよるし、学校や仕事がミスマッチじゃなければ、改めて発達障害があるとか無いとか言う必要が無い。学校が好きな子は学校に行けばいいし、好きじゃない子が無理して行くと具合が悪くなるだけである。
この項は、書けば書くほど多岐にわたるので、一旦終わりにしよう。話があっち飛びこっち飛びして、まとまらないのは僕の多動性によるものかな?

(出典:いらすとや