(9)・・・懐かしの大洋ホエールズ・・・

ようやく新聞の文字が読めるようになった幼少期に、プロ野球の順位表ばかり見ていた。巨人、阪神、中日、国鉄、広島、大洋である。一方の、パリーグでは、南海、西鉄、毎日、阪急、東映、大映、近鉄、トンボと8球団時代だった。そこで、毎年毎年、必ずビりだったのが、大洋ホエールズ。パリーグでは、トンボユニオンズが消え、大映+毎日が大毎になり、6球団になった。

なぜか、この万年ビリの大洋を好きになり、裏返して、巨人や阪神を嫌うようになった。大洋が優勝して好きじゃなくなり、遂には、横浜になってしまい、ホエールズは消滅した。その後は、アンチセリーグで、パの弱い所ばかり応援している。しかし、決して、ソフトバンクや楽天を好きにはなれない。ホエールズの切り抜きを集めたり、第二フランチャイズの下関に行って、くじら製の靴ベラを買ったのが、くじらグッズへのこだわりの始まりだった。

とは言え、自分で買い集めるほどでもなく、ネットで買ったりもせず、今では、大量のくじらに囲まれて暮らしている。それだけ集まったのは、全国のセカンドの皆さんのおかげである。無償のボランティアだったから、くじらグッズをお礼代わりに送って頂いた。最近は、通院中の子供たちが、くじらの絵を描いてくれる。ありがたや、ありがたや。

(余談)好きな選手はたくさんいたが、無名を好んだ。職人気質や一芸に優れた選手を応援した。ナンバー1は、近藤和彦、天秤棒打法である。左手は添えるだけで、主に、右のリストでバットを操り、いつも飄々として風のごとし。世界中を見渡しても、近藤和彦のようなバッティングフォームは、未だ且つて見たことが無い。

(出典:近藤和彦氏)