雑言集…(049)【どぶさらえ】

大きい順に、河→川→小川→ドブ→イデとなる。
小川にヘドロ(吐泥)が溜まり、
上の5%くらいしか、水が流れなくなると、
もうそれは、川じゃなく、ドブである。

ドブ川は、溝川、濁川、土腐川、土浮川などと書く。
イデは、井戸から流れる水路→井出に違いない。
今なら、側溝か?

昭和20~30年代は、
そこいらの小川が、全てドブ川になり、
悪臭を放つようになる。

そこで大人たちは、
年に何回かの「どぶさらえ」をやる。
さらう=浚渫(しゅんせつ)=浚う=渫う
=川底の土砂やヘドロを掻き出すこと。
イデなら、「いでさらえ」と言った。

子ども心に、これが楽しみだった。
浚ったヘドロが道端に放り出される度に、
あらゆる生き物が飛び跳ねるのだ。

フナ、ハヤ、コイ、メダカ、
ドジョウ、ナマズ、ヒル、源氏ガニ、
タガメ、ミズスマシ、ゲンゴロウ、アメンボ、
タニシ、ザリガニ、カブトエビ、ツチガエル…。
季節により、オタマジャクシ。

ある者は、持ち帰って、
なんでも食った。
緋鯉や緋鮒も居たから、
水槽に入れて飼う女の子たち。
我が家では、バケツに入れて
観察しようとしたが、
一晩で弱ってしまい、失敗ばかり。
アメンボの足から、油が出ていて、水に沈まない…
のは、後で本に書いてあるのを見た。

まぁ楽しい「どぶさらえ」だったが、
ある年を境に、全く生き物が居なくなる。

要するに、石鹸→合成洗剤へと時代が変わった。
同じようなドブ川だけど、
完全にヘドロ川の時代となる。

昭和41年、阪急電車で、
初めて神崎川を渡った。
真っ黒な河と凄まじい悪臭!
なるほど、この時代、この川筋から、
維新やダウンタウンが生まれたのだ。
奴らの骨の髄から黒いのは、
ヘドロ生まれのヘドロ育ち😱

さて、患者会では、
反合成洗剤の勉強会もやり、
台所や洗濯、シャンプーや歯磨きまで、
合成洗剤→石鹸に切り替わる。

金魚鉢に一滴垂らした合成洗剤により、
金魚が即死する映像は、
強烈な印象を残した。

千代田区1丁目一番地の、
苗字の無いお方の家では、
石鹸しか使っていないらしい。

花王やライオン、サンスターの社長も、
家では合成洗剤を避けているらしい。
様々な噂が流れていた。

今では、生活排水が川に入らぬ工夫がされ、
あちこちの川が蘇っている。

しかし、微細プラスチックをはじめ、
生活排水は海に流れ込み、
海の環境破壊や
健康被害を生み出しているのだ。
山を侵し、海を侵した結果、
確実に自然界からの反撃を受けている。

メガソーラー→山の生態系破壊→熊の出没!
他にも、風力発電被害や
ソーラーパネルの捨て場問題。
中国企業の進出など。

こういう自然エネルギー関連で、
熱心なのは「右翼」である。
奴らは、自然エネルギー開発より、
原発推進→核武装が狙いだから、
地球環境を守る…など、
1ミリも考えた事はないたろう。
熊なんか可愛いレベルよ。
女狐や鷹の増殖より怖いものはない。

トランプやバカ右翼たちは、
〇〇ファーストを叫んでいるうちに、
地球がボロボロになるのを、
予定しているのかも知れない。
どこかの廃坑の奥に、
豪邸でも建てて、
ゴルフ三昧で余生を暮らすつもりか?

奴らの幼少期に、
「どぶさらえ」をさせておきたかったよ。
水棲生物の豊かさに打たれたら、
この大切な星を守りたくなるよ⤴️