雑言集…(046)【滑稽民族主義】
人類が、アフリカを旅立った時には
ワンチームだった。
その後、ネアンデルタールやデニソワ人(どちらも後に絶滅)と混血しながら、
アジアに来て、モンゴロイド(黄色)人種になる。
ネグロイド(黒人種)、コーカソイド(白人種)、オーストライド(黒褐色人種)…
と分かれたが、気候による変動なので、
もちろん、DNAは同じである。
モンゴロイドの男には、
尻に青い蒙古斑があるのだが、
8割は思春期に消える。
自分は、消えなかった2割に入っていたものだから、
銭湯で先輩から「ケツが青い」とからかわれた。
話しは戻るが、東南アジア(ベトナムあたり)のモンゴロイドが、
地続きだった日本に渡り、
原日本人→縄文人となる。
その後、東アジアのモンゴロイド(弥生人)がやって来て
支配者となり、原日本人と交雑しながら、南北に駆逐した。
追われた縄文人には、
アイヌ、蝦夷(えみし)、熊襲(くまそ)、
隼人(はやと)、山窩(さんか)、琉球などがあり、
今は琉球とアイヌ民族が残っている。
住み着いた風土、文化、言語から、
漢民族とか朝鮮民族とか蒙古民族に分かれるのだが、
元は親戚みたいなものである。
我々弥生人は、大和民族を名乗り、
日本は単一民族だと強弁して来た。
もともとは、中国から倭国(チビの国、又は従順な人々)と呼ばれ、
倭(やまと)と読み替えて、
→和→大和と置き換えただけ。
当時は国意識すら無かったらしい。
日本と名乗ったのは、7世紀になってからである。
今も昔も小国ゆえに、大国に貢ぎ物をする歴史は変わらない。
一方では、アイヌ虐殺の歴史を隠そうとし、
沖縄へは、今も続く暴虐無道の差別政策。
どうしても、加害者側に居る自分の居心地は最悪である。
大和民族に限らず、
ゲルマン、ロシア、中華、ユダヤ、暗黒搾損など、
どの民族も、自慢どころが、
恥ずべき歴史(血生臭い)を背負っている。
民族主義が肯定されるのは、
侵略者と斗うベトナムやチェチェン、
チベットやパレスチナのような場合だけだろう。
ヘイトスピーチで、大陸人だ!半島人だ!と差別し、
スパイた非国民だと罵りたがるヤカラには、
「おまえ、いつ頃大陸から渡来したんぞな?」
と聞いてみたい。
民族主義、ナショナリズム、愛国主義に拘りたいなら、
人権立国とか平和民族とか、非差別寛容主義とか、
もう少し中身を誇れる民族になろうや!
我々は、「神の国」でもなんでもない。
素晴らしい所も欠点も沢山ある
普通の民族である。
我が大和民族を愛するがゆえ、
今のような偏狭醜悪な島国根性から脱皮すべきだろう。
小国でも島国ても構わんよ。
静かで穏やかな「和を以て貴しとなす」平和国家であれば良い。
勇ましい事言うて、虚勢張っても、
ミサイルで張りぼてのように武装しても、似合わん、似合わん。
田んぼの案山子じゃあるまいし…。
中身が無いのに、鉢巻き締めて日の丸振っても、
「猿のちんどん屋」にしか見えんぞな(@_@
