(221)・・・近況報告・・・
やっと文章を書く気になった。10月14日金曜日、いつものように出勤したのだが、座って居れない。脱力感がひどく、四肢の痛みがいつもどころじゃなかった。これじゃ診療にならんわい…そう思って、朝のうちにやっとの思いで帰宅した。
あれから、もう一ヶ月が過ぎた。仕方が無いから寝てばかりだが、寝たきりになるのはイヤじゃ、イヤじゃ。それで、しいのきにカルテを取りに行き、書類を書いたり、メールに対応したり、なんとか正気を保つように工夫している。買い物も無いのに、ハトマートに出かけて、一周回って帰ると、もうそれが精一杯。しばらくうつうつと眠らざるを得ない。
「どこが悪いんですか?」と言われるが、誰も答えが分からない。長年の病気の後遺症?ステロイドの副作用?訳が分からんのよ。膠原病の厳密な診断も付かず、39歳から騙し騙しやって来た。そのツケが回って来たんかな?長年の勤続疲労じゃろ。
毎日が日曜日なので、どう暮らしていいか分からん。散歩も出来んし、起きているのは1時間が精一杯。ドライブをするのが一番紛れるなぁ。
ステロイド鬱や認知症が怖いけど、刺激も無い毎日は危ういもんじゃ。サ高住に入っていて、なんとか救われたよ。
暇なので、放ったらかしにしていた大動脈解離や緑内障治療をやっている。市民病院の検査では、大動脈はまだ破裂する心配は無いようじゃ。緑内障は、レーザー治療を受けた。どこもここもボロボロじゃがな。
「ゆっくり休んで、また復帰を待っています」という声が聞こえて来る。どう答えていいか、自分でもどうなるんか、さっぱり分からんのよ。1ヶ月経って、良くなったとも言えんし、むしろ筋力が落ちて、歩くのがやっとになった。もちろん、諦めてはいない。このままじゃ、あまりに無念である。しいのきには、春まで待ってもらい、あくまでも軽快を待ちたいものよ。迷惑かけて、合わす顔が無いのう。
後悔先に立たず、悔いばかり残っている。あまりに少ない睡眠時間、いい加減な食事、何事もやり過ぎで、ブレーキの無い暴走車だった。62歳で寝込んだ時にも、反省はしたのだが、相変わらず手抜きが出来ない。診療しながら死ねたら本望…などと高をくくっていた。こうやって、起き上がれなくなると、もう本望どころじゃなくなってしもたがな。
暇じゃけん、「Drコトー診療所」の再放送なんか見とる。コトー先生みたいに理想を追いかけたかったなぁ。75歳にして、まだまだ道半ばじゃ。
今日は、ここまでしか書けん。先のことが分からんのよ。あとはなるようにしかならん。人生の終着点が近づいているのは確かじゃなぁ。何もかも、受け容れるしかない。生きることは、死ぬることじゃけん、こんなもんじゃろ。あ~あ、しんど。