(171)・・・もしもし、NHK様?・・・
「あのう、恐れ入りますが、Eテレでやっていた『ムーミン』が、突然無くなったんですけど、どうなったんでしょうか?」
「はい、それにつきましては、終了いたしまして、次回の予定は決まっておりません」
「中止になるんなら、これが最終回ですとか、次回はいついつになりますとか、何か一言あるべきではないんでしょうか?」
「ちょっと、その点につきましては、こちらでは詳細が分かりません。申し訳ございません」
「僕のように、毎週リトルミィに会えるのを楽しみに生きとる年寄りには、堪えるんじゃがなぁ」
「はい、その点はきちんと伝えさせて頂きます」
「あとは、ニュースの途中に、先程の名前が間違っておりました。お詫び申し上げます…などと誤魔化すが、何をどう間違えていたのか、はっきりテロップで書くべきじゃろ?やることが、汚いぞな」
「さようでございますね。伝えさせて頂きます」
「それとでちゅね。なんでNHKいうたら、番組ごとに女声の幼児キャラを出すんでちゅか?チコちゃんとか、ななみとか、どうしてあんなにキャラキャラ声で、おしゃべりしゅるんでちゅか?僕には、気持ち悪くてたみゃりみゃせん」
「はい、私共は、番組を分かりやすくお伝えする為に…」
「あにょ~、わたしらは、幼稚でオツムが悪いけん、幼稚園児に教えるように、しゅるんでちゅね?はじめ、Eテレの子供向け番組かと、思いまちたよ」
「いえ、そのようなつもりではございません」
「ほう、ほうでちゅか?小野ふみえとか、赤木ののかとか、お偉そうに子どもに噛んで含めるように話してまちゅね。あの人らは、台本読んどるだけじゃのに、上から目線で、何様でちゅか?」
「ご意見は、承りましたので、伝えさせて頂きます」
「あのなぁ、他でも和久田とか、社会情勢のかけらも知らんのに、訳知り顔で発言をする。…と言うても、原稿読みながらじゃが。杉浦が、急にスポーツについて、ご高説を垂れたりしても、本人はスポーツなんかなんも知るまいがな」
「皆様にご不快な思いをさせているとすれば、反省点にさせて頂きます」
「もうなぁ、喜怒哀楽が表現できんアナウンサーはクビにして、AIに喋らせたらどうぞな?いや、近頃のAIなら空気を読んで、怒りや悲しみを表現するかも知れんぞよ」
「さようでございますね。これもまた参考にさせて頂きたいと思います」
「よいよい、岸田の答弁と同じになって来たぞな。おえらいNHK様にとっては、国民なんぞ、幼児に見えるんじゃろ?あれこれ、幼児キャラまで使って、お教えいただき、感謝申し上げます…とでも言うと思とんか?おまえら、国民をなめとんか?NHKは、日本、不愉快、協会…の略じゃな?また、かけるけん」(ガチャン)
※『YAHOOニュースより』(R4.5.10)
NHK職員有志が「文藝春秋」6月号(5月10日発売)で「前田会長よ、NHKを壊すな」と題したレポートを発表する。2020年1月の就任以来、「スリムで強靭なNHK」をキーワードに前田会長が推し進めてきた改革の弊害を記し、改革の中身を「強権的で杜撰」と批判している。
レポート発表の動機について、職員有志は次のように記す。
「NHKとは受信料で成り立つ、国民にとっての共有財産であると信じています。公共放送であるNHKは、決して国のものではなく、職員、前田会長の所有物でもありません。このまま前田会長による身勝手な改革を進めれば、NHKは必ず崩壊します」
職員有志は、30代から50代後半の十数名で、所属は番組制作局、報道局など多岐にわたる。
職員有志によると、現在NHKでは、若手・中堅職員が次々と退局しているという。
「ついこの前も将来を嘱望されていた女性記者が、今の状況に嫌気がさしてヤフーに転職してしまいました。ネット業界にうつったり、商社や不動産など異業種に飛び込んだり。前田会長のもとでは未来が描けないとNHKに見切りをつけているのです」
前田会長の改革による悪影響は人事、組織だけではなく、「番組制作」の現場にまで及んでいるという。
「会長特命プロジェクト」が番組の打ち切りを検討
「前田会長は『会長特命プロジェクト』と呼ばれる直轄チームを立ち上げ、改編を担うはずの編成局を差し置き、番組の打ち切りを検討。長年愛されてきた番組が会長とごく少数の人間によって潰されています。
『ガッテン!』や『バラエティー生活笑百科』など、長寿番組が突然の打ち切りとなり、職員の心を挫いています。27年続いた『ガッテン!』は最近も10%を超える高視聴率の番組です。現場のスタッフは会長に『せめて不定期で放送させてください』と食い下がりましたが、前田会長が理解を示すことはなかった」
大晦日の「紅白歌合戦」も例外ではない。
「『紅白』も打ち切りになる方向で進められています。すでに前田会長は執行部に『終わらせる』と話しているそうです。昨年も前田会長による激しい介入があり、紅組、白組の対抗形式を廃止するよう指示。抵抗した現場は苦し紛れに『カラフル特別企画』を入れていました」………………………………………………………………