雑言集…(015)【創価学会との斗い】

(ファーストコンタクト)
昭和37年15才。オヤジはおんぼろ酔いどれ田舎医者。近隣に唯一の醫院なので、内科小児科はもちろん、産科婦人科眼科耳鼻科皮膚科から簡単な外科、離婚や借金相談まで。
午後の往診先のおもてなしで、夕方には酔っぱらいになる。
ある日、夜中1時に診察依頼、腹痛と高熱らしい。ところがその日は深酒が過ぎ、全く起き上がれない。
「申し訳ありません」
「いや困る。どうにかしてもらわんと困るがな」と帰らない。
30分もすると、街灯も無い真っ暗闇の中に、提灯が30個前後あたりを煌々と照らし始めた。だんだんと怒号も飛び交い、近隣も起きて来て騒然となる。
その内に酔いが覚めて来たオヤジが「わしが診るがな」…
「こりゃ盲腸(虫垂炎)じゃ。明日手術の手配するけん、今日はペニシリンうっとこわい」
これが創価の団結力、行動力を初めて知った夜だった。

(セカンドコンタクト)
田舎から出て来た、寂しそうな下宿生。これなら落としやすい…と見たのか、創価の折伏(しゃくぶく)攻勢は若い大学生に襲来した。
こちらは、議論マニアであり、不眠症のショートスリーパーなので、手ぐすね引いて待ち受けた。
「人間革命」を一度読めば、全てが分かる、と持って来る。
「これ大作じゃなくゴーストライターが書いとるぞな」
「池田先生は何でも出来る天才でございますよ」
「大作はいっぺん精神科に診てもろた方がええわい」…から始まり、唯物論や神仏の存在だの、話はどこまでも広がってまとまらない。
もちろん、こちらは始めからおちょくるつもりなので、終わる訳がない。夜が更けて、「また出直します。このままじゃあなたをお救い出来ない」
「こんな中途半端で投げ出したら、仏罰が落ちるぞな。来世で石にされるぞよ。もっとやろうや」
「どうも混迷なされとるから、今度は上の人を連れて来ます」
「よいよい、まだ夜が明けるまで6時間もあるのに逃げるんかな。こっちがお救いしてあげたいんじゃがのぉ」
…これでも2~3回は諦めず、なかなかしぶとかったが、その内来なくなった。
分厚い「人間革命」はチキンラーメンの鍋置きになり、真っ黒になって使命を果たしましたとさ👅

(サードコンタクト)
初めて精神病院に勤めた、夜勤の詰所。看護婦2人のはずが、5人も居る。
「君ら愛媛じゃろがな?」
「あれ~っ?、どして分かるんですか?」
「そんだけ、じゃけんじゃけんと言うとるがな」
「キャーッ、いややいやや(笑)」
箸が転げても可笑しい10代。勤めながら学校に行き、准看護師免許を取るらしい。
院長が支度金持って、南予までスカウトに来たと言う。
安月給、休みなし。厳しい夜勤。神戸の山奥暮らし…あとで知ったのだが、3人共創価だった。松山→神戸の関西汽船で口説かれたらしい。彼女らの唯一の支えは、朝夕2回の勤行(ごんぎょう)だった。
「インチキ宗教なんかやめとけや」と口出ししなかった…自分史上唯一無二のケースである。

(フォースコンタクト)
洗脳は、脅迫とワンセットである。「来世では石になる」「豚になる」という寓話レベルから「末法の世が来る(ハルマゲドン)」まで、信心しないと救われないらしい。
生保や年金暮らしの病者が真っ先に狙われた。服薬していて、朝起きれないのに「朝の勤行(ごんぎょう)をサボってしもた」と怯えてしまう。
「わしがサボってもかまん言いよろが。わしを信用せいや」
「それは腹にきちんと納めとります。ほじゃけど池田先生の声は天から脳の中に響くんですがな」
勤行強迫や大作の幻聴とは、30年余り斗い続けた。
貧困層が「今の貧しさから抜け出したい」から、とうしても標的になる。唯物論の日共と唯神論の創価はあちこちで激突した。
買えるはずない仏壇を月賦で買わされ、よけいに食えなくなる。そんな仏壇を片っ端から壊し燃やした。中身は段ボールに色紙を貼った実にチンケなものだったから、それを見ただけで目が覚めた人もいた。酷い悪徳商売を、愛媛新聞記者同行で怒鳴り込み、返金させたこともあるが、大体は被害者が怯えて泣き寝入りになった。
“反創価のクリニック”という評判が立ち、有り難かった。脱会希望者が次々と訪ねて来るようになり、1円にもならない事で多忙を極めた。
この後「幸福の科学」や「エホバの証人」の時代になり、大作もくたばった。(石になっとるよ(^_^)/)
しかし、似たようなモノは出続けるだろう。人間はなんぼ騙されても懲りないようだ💦

(ネバーエンディングコンタクト)
各地の反創価グループとの繋がりも出来、高知の「ヤイロチョウ」と集会を開いたりしたから、いやがらせや脅迫も日常的で、身の危険も感じるようになったある日。
以前から知り合いだった、東村山市議の朝木明代市議殺害事件が起きた。普段から創価の闇を追求し、脱会者のサポートを続けていた。
相棒の渡部穂積市議が、たまたま同い年の松山生まれであり、協力関係にあった。
結論だけ言えば、朝木明代は自殺とされ、多くの究明活動空しく闇に葬られた。それ以前にも、万引きでっち上げ事件にも遭っていた。
創価の地元であり、警察や担当検事も創価、マスコミも創価に弱い時期ながら、かなりの追及が続いたが、敗北した。長女直子が市議を継いで、今なお斗っている。
各地には似たような事件が続いたが、幸いと言うべきか、明るみになった死亡例はこの1件だけで済んだ。
奴らは目的の為なら、平気で人殺しをする💀

(おわり)
…にならず、今度はカルト教団参政党である。
これじゃ死ぬ暇も無いわいな(^^;